私のパワースポット?

毎年、この時期はいろいろなイベントが続くので、超多忙になるのだが、ここ数日はまた格別だった。外出続きで仕事が山積みになり、夜中の3時半頃まで、大学に出す記事を書いたりしていたら、とうとう次の朝起きれず、レッスンの生徒さんのベルで飛び起きて、化粧なしでレッスンという、いやはや、大変な一日のはじまりをしてしまった。このレッスンの後、また10数分で、教会に走り、ぎりぎりになってしまったので、その場で開いたページのプレリュードを初見で弾き、クワイヤの伴奏の曲も朝、リハーサルできなかったので、初見で弾き、云々。。それなのに、その後も予定がたて続き、帰ってきたのは夜10時過ぎ。さすがに眠くて仕事が捗らず、何もしないで寝てしまった。

こんな日々が続く中、先週の金曜日の日本庭園訪問は、大成功。本当に素晴らしいものになり、嬉しかった。今年は、陰に廻って他人の世話をする一年だと心決めているけれど、世話をどんなに一生懸命しても、イベントが成功しなければと思っていたので、責任感などで緊張していたのだが、すべてが期待通り、いや、期待以上の結果が出たので、一日終わったら、疲れても気持ちのいい疲れだと思った。

それに、私にとって、このモーベン日本庭園は、訪ねるたびに、何かそこの空気から元気をもらえて、身体が軽く、本当に心静かで幸せな気持ちになれるところなのだ。そんなことを友人に話したら、じゃ、それはパワースポットだねと言われたが、確かに私にとって、そうなのかも。とにかくエネルギーを与えられる場所で、その空間には不思議な力があるような気がするのだけれど、それを感じるのは私だけなのかどうかはわからない。だから、この後引き続いて長時間運転しても、全然疲れなかったし、心も落ち着いて、満ち足りた気持ちだったのだから不思議である。

さて、この庭園訪問を計画するに当たっては、いろいろ曰く付きでもあった。秋から計画を立てていて、日程も二転三転し、ようやく日程が決まったら、管理しているバージニア大学にリクエストを出し、そこには細かい詳細を書かなくちゃいけないのだが、適当に書いて申し込んでいるので、それが承諾された時点で、実は、中身が何も具体化していなかったのだ。いつもの楽天的ななんとかなるさでいたものの、なかなか現実は難しく、経費や何やで、中身を確定できなかった。大学の写真課の教授に話してみたり、文学の教授に話してみたり、どんな講義をしてもらおうかといろいろ考えていたところ、京都で奨学金裏千家の茶道を勉強した私の以前の学生がちょうどこの数日間だけ、この町に来るとの信じられない朗報。さっそく彼に電話したら二つ返事で、茶道の講義とお茶をしてくれるとのこと。たまたま今週リッチモンド大学で茶道の講義をするから、茶道一式も持参とのこと。なんという、幸運なこと。感謝感謝。

でも、なんせ、彼はまだ若いし、大学との連絡や段取りもスムーズじゃなかったので、直前まで、落ち着かなかった。

だから、その日、すべてがスムーズに運び、素晴らしい講義とお茶の会が出来た時には、感謝感激だったのだ。また今年の学生たちのクラスのグループは最高にいい子たちばかりで、たえず、前向き思考だし、純粋に喜ぶいい性格の子達ばかり。大学の担当者の人が、They were struggling to leave.(彼らはとても離れ難く帰って行った)と知らせてくれたけど、お茶をしてくれた私の元学生の茶道の先生も、それは一番理想的なお茶の会だと喜んでくれた。「一期一会」なのだからと。

またこの日は素晴らしい天気で、快適な気温、特に今年は、桜とレッドバッドとハナミズキが同時に咲いていたので、或る意味、ユニークな春の一日だった。