Children Theater

昨日の演奏会は無事に終わり、子供劇場のリハーサルも今のところ順調。
それにしても、この劇場の仕事で、楽しいけれど、いろいろ学ぶ面も多い。ピアノを弾くのは、簡単で、まったく大丈夫なんだけど、何しろ、劇の筋が完璧でないので、台本とピアノスコアを真横において、台本を読みながら、せりふを聞きながら、ピアノの入る場所の指示も読みながら弾くというのが、かなり集中力を要するので疲れる。スコアも台本も月曜日にもらったばかりなのだし。毎日数時間の練習が終わるとかなりクタクタ。
楽しいし、もっと劇の様子も見たいのだけれど、うっかりしてると、入り損ねるので、気をつけてなきゃいけない。
それにしても、すごいなと思うのは、月曜日にオーデイション、全員が役を与えられ、即リハーサルを重ね、土曜日に二回も本番公演になるのだ。ほとんどが小学生だと思うけど、演技力もあって上手な子も結構いる。もちろん、こういうのに参加したい子は、もともと興味があるから、上手なのかもしれないけれど、しっかりした声で、自分の身体全体で演技して、その役になりきって表情をつけているのには、驚いた。楽しくて毎年参加して、上手になってくる子もいるのだろう。
また、今日はランチの時に、小さい男の子が私に話しかけてきて、ピアノとてもいいですね、僕はピアノが大好きなんだけど、どんな曲が一番好きですか、と聞くので、いろいろ好きだけれど、クラシックがやっぱり一番好きかなって言ったら、いいですね、僕もクラシック好きですよ、と言う。かなり小さい子なのに、しっかり話すので、何歳なのって聞いたら、8歳!大人と同格にしっかり話すのだ。普段は子供っぽい感じの行動なのに、話すことは本当にしっかりしていて、積極的に会話をしてくる。
他の子たちも口々に、ピアノを私たちのために弾いてくれてありがとう、すばらしいですね、って、折を見ては、表現してくれる。こんな子達を見てると、劇が好きな子達はこういうタイプが多いのかなって思ってしまうが、パラマウント劇場という立派な劇場で、公演できて、子供たちにとっても素晴らしい経験となるのだろう。
何人かの子達がせりふを全部覚えてなくて、あさって本番なのに、って私は、横目で実は心配しているのだけれど。有料の公演なのだし。。。しかし、毎年、開催されているこの夏のイベント(サマーキャンプ)は、このように、一週間で、新しい台本を、練習して一週間で公演まで持って行くということをやり続けているので、監督たちは、あまりあせってなさそうで、いかにもアメリカらしい。でも、土曜日の本番まで、私はこれ以上のコメントを控えようと思う。