茶道

東洋アジア歴史のクラスの教授から頼まれて、茶道のクラスをした。二年前から頼まれていて、今までは茶道の勉強を長年していたうちの学生を送っていたのだが、彼女は奨学金で京都にいるので、いよいよ誰もいなくなり、しかも、日本人で茶道が上手な友人はお道具がないというし、結局、私が一肌脱いで(一肌脱いでも何も出てこないのだが)、袱紗さばきをインターネットで復習して、がんばった。少なくとも、内容的なこと、つまり哲学とか背景とか、そういうことはしゃべれる自信あるし、何回かもうすでにやってきているので、何とかなるのかなと思ったが、きれいな手の動きがちょっと自信なくて。。。
でも、そのクラスに入ったら、なんと、うちの二年生の学生がそのクラスを取っていて、これで、急に緊張が解け、しかも彼女が喜んで手伝ってくれると言うので、お茶碗を洗うアシスタントをしてくれたから、ずいぶん助かってスムーズにすべてが運んだ。大成功。袱紗さばきも、一応、日本人じゃない素人から見れば、きれいに見えるらしい。みんな純粋で、私のしゃべること成すこと、とても素直に、大きくうなずきながら、真剣に関心をもって一生懸命聞いてくれて、本当にうれしかった。
このひと時を大切にというメッセージがある一期一会を紹介したとき、何人かは、感動の顔の表情になって大きく頷いてくれたときには、私まで、なんか感動してしまった。こういう瞬間、やってよかったと心から思った。