芸術の春!

今日は、一日中芸術鑑賞の一日だった。
まずは、MET(メトロポリタンオペラプロダクション)の「蝶々夫人」。大人のピアノの生徒さん(友人でもある)からの招待だったから、レクチャーから聞きに行き、オペラを楽しんだ。このプロダクションは、私が今まで見た「蝶々夫人」の中で、一番最高だと思った。音楽も歌手の出来も最高に素晴らしかったが、そのステージの舞台は本当に信じられなかった。まるで、夢の世界にいるような錯覚を感じるほど。日本の伝統の人形浄瑠璃の手法を取り入れていて、黒子が人形を上手に動かして、本当に効果的だった。3歳になる男の子の役を人形にさせているのだが、素晴らしく効果的で、さらにもっとストーリーにインパクトを与えていた。雪洞をきれいに動かして飛ばせたり、布を上手に取り入れていて、ブロードウエーの舞台を彷彿とさせる演出。確かに、プロダクションにブロードウエーの人たちが入っているのだから近年のオペラは、さらに進化しているといえる。とにかく、素晴らしいの一言。その後、友人たちと一緒にワインとチーズでオペラについて話し合うのも本当に楽しかった。
そして、この後、夜はうちの大学のプロダクションで、シェークスピアの「テンペスト」を見に行った。うちの学生ががんばっていたので、応援もかねていたが、これがまた、素晴らしくて、すごかった。独自の解釈とダンスと音楽も効果的で、いろんな意味で楽しめるものになっていた。この三日間興行、評判もすごかったので、今夜のチケットは売り切れだったらしい。私は昼間オペラがあったので、本当に行けるかどうか分からなかったので、チケットを買ってなかったから、危ないところで、入れないところだった。なんと、直前に誰かが行けなくなって、切符を返したらしく、チケット売り場で、無料でくれたのだ。デイレクターの先生に会ったら、あなたはラッキー中のラッキーだよと言った。売り切れで、入れなかった人たちが大勢いるのに、直前に来て、しかも無料で、チケットをもらったりして。精霊の役だった学生のスピリットが私にチケットくれたんだよって学生に言ったら、笑っていた。