この頃の学生たち、

なんていったら、まさに年寄りのせりふになってしまうけど、今日はつい、そんな気分になってしまった。
一人の学生が、パニックアタック症状で、体調が悪くなり、外でしばらく身体を休めていたのだが、他の学生にも似たような症状が出て、早引きすることになったり、またもう一人の学生も途中で体調が悪くなり、まるで連鎖反応のように。その三人の学生は、いずれも不安心配症だったり、ストレス過剰だったり、とにかく治療が必要なほど精神的に参ってしまったのだ。
今の時期、学期が終わりに近づいているから、ストレスがかかっている子も多いのだが。パニックアタックを起こした学生が落ち着いてから、クラスに戻ってきてその症状などを話してくれたのだが、他の学生たちのほとんどが、経験者だって言ったから驚いた。私は、心配や不安感から、そんな発作を起こしたことないし、そこまで何かに対して不安感に駆られたこともないので、思わず、へえ、そんなことってあるのって言ってしまうほどだった。
まるで、私って極楽気楽人物に見えて、我ながら可笑しかった。私たちの時代にはそんな甘っちょるいこと言ってられなかったから、一般的にみんな精神的に強かったような気がする。まわりにほとんどそういうタイプの友人はいなかった記憶。
不安感でこの世が終わりだというような反応は、過剰反応だし、そういうことを話してはみたけれど、そういう状態になってしまうと、そういう思考にはなれなくなってしまうようなのだ。明るい性格で、才能があって、よくできる子でさえ、そういう症状が出る。普段成績がよいからこそ、その期待感と現実とのギャップで崩れてしまうのかもしれない。失敗しても、まあいいじゃん、って考えようとするゆとりがなくなってしまうらしい。
私は開き直りが速いし、心配したって、何も変わらないのだから、心配するのは無駄だといつも思っていた性格だったから、この歳になって、壊れやすい若い人たちが結構多いだなと今更ながらに分かったような気がする。思い起こすと、中学時代が一番、不安感に駆られていたような気がするけど、その点、うちの両親のアドバイスは適切だったと思うのだ。