オケアノス

作曲家の友人が作曲したピアノコンチェルト。前にいろいろ話していて、まだ曲を聞いてなかったので、聞かせてもらった。スコアとCDもいただいた。すごくよかった。
現代曲なので、分かりにくいのだけど、初めに楽譜で説明してくれたのと、そこにある哲学と内容を聞いていたので、すごく理解できて、本当に面白かった。
オケアノスとは、ギリシャ神話での海の神を意味するのだが、そこには、海を表現しながらも、西洋と東洋の時間の感覚の相違を表現していた。
一楽章では、西洋の時間感覚。それは、まっすぐ前に進むものであり、同じ反復なく常に新しいものでただ前進する。曲線を描くことはあっても、それはらせん状で、なお前進するのだ。
二楽章では、東洋の時間。東洋は曲線だ。輪廻の考えも同じ、四季が繰り返されて、進んでは戻って表現される。そして、そこには永遠なる世界があり、回って動きながら、止まっているような、止まっているようだけど、動いている世界があるのだ。 
三楽章はその融合で、関係なく動きながらも関係を持って、発展していった。
すごく面白かった。スコアをもらっても難しくてとても弾けそうにないけど、とても光栄な気持ちだった。