久しぶりにシンフォニー

出し物は、最初は、アントン・アレンスキーの「チャイコフスキーのテーマによる変奏曲」、なかなかいい曲だった。ただ、テーマがチェロで始まるからだと思うけど、珍しくチェロがはじめの調弦の音だしをしたが、ちょっと低めだったので、全体がちょっと暗い音色の仕上がりになっていて、出来としては、今一と思った。でも、変奏曲としては、本当によく出来ている曲で楽しかった。

二番目の曲は、7吹奏楽器のコンチェルト(マーティン)、現代曲でなかなかよかった。ソロ楽器の7つの吹奏の上手さもさることながら、次に大事な役目をしていると言えるのはティンパニだと思うのだが、私が大ファンであるティンパニの彼女の演奏は、相変わらず素晴らしく、本当にかっこよかった。曲としては、本当に面白い曲だと思うけど、しいて言えば、メロディーの繰り返しがちょっと多すぎるという感がなくもなかったが。

最後は、お気に入りのチャイコフスキーの5番。演奏もよかった。ただ、コントラバスの一人がちゃんと弾いてないというか、たぶん、弾けてないのだと思うが、動きがちょっと気になってしまった。コントラが4本いるといっても、一人が弾いてないなら、3本でいいのにとも思った。全体の音はよかったのに、そういうことに気をとられてしまって、そんな自分を自分でちょっと残念に思った。オケとしてのレベルは高くなっているのに、そこがプロアマの混合なのだから、仕方ないのかもしれないのだが。

それでも、チャイコの5番は、やっぱり素敵だった。第二楽章では、涙がじーんとくるような感動もあったし。


さて、先週からのデイライトセイビングタイムのため、帰りもまだ明るくて、樹木の花がきれいに咲いていて、行き帰りのキャンパスを歩いていると、風に吹かれて、とてもいい香りがした。



モクレンの一種の花が満開だった。この香りを伝えられたなら。。。