結婚式の演奏


昨日から、いろいろ用事が立て続けにあり、ちょっと目が廻りそうだったのだけど、明日は、まだ日曜日だと思うと、なんとなく、ちょっとほっとした気がする。


昨日は、リックとの練習もあったし、夕方は、結婚式のリハーサルもあったし、その後、レイを空港近くのホテルまで送って行かなければならなかったし、ホテルに着いたのが真夜中近くになってしまったのに、今朝は早く出て、マディソンの教会の結婚式で弾かなければならなかったから、なんとなく、緊張していた。弾く事に緊張したのではなく、遅れないように、無事に行けるかということに、気を遣いすぎてくたびれた。

というのも、昨日の夕方、リハーサルがあったのだけれども、会場はマディソンの本当にド田舎のところで、周りは、酪農場しかないようなところにある小さな教会だったが、行き方を貰っていたのに、紙に書いてあった道の名前が違っていて、迷ってしまい、しかも、携帯が通じないところだわ、ガソリンのランプがついていて今にもガソリンがなくなりそうだわで、焦ってしまったのだった。周りは、広々として、きれいなんだけど、人すらいないようなところだから、誰かに尋ねるわけにも行かず、とりあえず、携帯の通じるところまで移動して連絡して、結局、到着したのが25分も遅れてしまったのだった。リハーサルだったので、それほど、迷惑じゃなかったかもしれない(少なくともそう見えた)けど、本番で遅れたら、本当に大変。今日は、すみませんと謝っていたら、花嫁さんのお母さんに、いいのよ、今日迷っておけば、明日は大丈夫だもんね、と言われてしまっていた。それに、昨晩、DC近くまで行くことになっていたわけだから、最近の車問題などで、車が止まってしまって時間に間に合わなかったらどうしよう、云々などと、あれこれ考えていたら、結局、今朝は、早く目が覚めてしまい、とにかく早目に出たというわけである。

演奏は、本当に楽で、そういうおめでたい機会の演奏は楽しい。こんな田舎で、教会がやっていけるのかと思っていたら、聞けば、やっぱり、普段は礼拝はないそうだ。ちょうど「大草原の小さな家」に出てくるような小さな古い教会、ピアノは二台あったが、年代物のオルガンも置いてあった。装飾がとてもきれいで、少し弾いてみたら可愛くてきれいな音色だった。一瞬、このオルガンで、と思ったけど、オルガンでは練習してないから、やめといた。

花嫁さんは、いい感じの明るくて可愛い女の子だったけど、体中の花の刺青には、ちょっと驚いた。昨日のリハーサルで気づいたが、さすがに今日は、ウェディングドレスだから、どうするのだろうかと思っていたら、ドレスからわざと見えるように、胸元の花のデザインを、効果的に出していた。(と、少なくとも私は思ったが。)