蓬もち

今日、以前時々立ち寄った友人の家の帰り道、母が好きだった昔ながらのお餅やさんがあるはずの道を通ったのだが、なんと見る影もなく、空き地になっていた。何だか急に悲しくなった。このお餅やさんは、特別で、いまどき滅多にない昔ながらの添加物のない方法で、こだわりの蓬もちを作って売っていた。作り立てしかなくて、次の日には、極端に言えば、その日の夜には硬くなってしまうほどの本物。小豆の甘さもちょうどいい加減で、本当に美味しかった。母が大好物で、よく買ってきてくれた。母がいない今、この特別の蓬もちもなく、店さえなくなってしまっているなんて。。。急に胸が苦しくなってしまった。

この頃、こんなエピソードばかりである。