男性のマッサージ師

数週間前に予約してあった、マッサージのところから、昨日、予約の確認の電話が来た。「予約はキャンセルされました。もし、男性でもよかったら、できますが。」と言う。

日本での私の経験では、たまたま男性のマッサージ師ばかりだったので、何の疑問もなかったけど、わざわざそう言われると、変な気がして、私のほうも、私は男性であろうが、女性であろうが気にしないけど、男性は何か問題なんですか、その男性が、専門家であるならば、そんなことは関係ないでしょう、と言ってしまった。私の少々挑戦的な返事に対して、驚くことなく、じゃあ、大丈夫ですね、明日、来てくださいと電話が終わった。

というわけで、今日、行ったわけなんだけど、受付に男の人がいて、彼が私に質問事項の数ページを渡してくれた。まるで、医者にかかるような細かさで、私自身に特に病気があるわけでもなく、ただ、身体をほぐしたかっただけだし、なんか面倒なので、その人に私のその状態を話して、聞きながら記入した。その後で、その人は、暗くて静かな音楽のかかった部屋に連れて行ってくれたのだが、そこに、いよいよマッサージ師が来るのかなと思ったら、「それでは、私があなたのマッサージ師です」と改めて握手して自己紹介してきたのは、その彼だった。そして、その時点でようやく分かったのだが、昨日の電話の主もその人だったのである。。。

なんか急に、緊張してしまって、生まれてはじめてマッサージ師に緊張してしまった。あまり個人的に捉えず、リラックスしようと心がけた。今まで、男性のマッサージ師が女性のマッサージをするという事が、問題だと思ったことはなかったのだけど、改めて、わざわざ取り上げられて話されたせいで、「問題」になり得る事柄なのかと思った途端、かえって緊張して嫌な気がしてしまったのだ。しかも、その話題を話した相手が、その相手だったので、なんか間が悪い気もした。

でも、その人のマッサージぶりは、なかなか良くて、気持ちよかったし、身体のコリが取れてよかったんだけど。