Japanese beetles

こちらにいると、お庭で草木や花などを育てている人たちが、異口同音で文句として度々出てくるのが、鹿とJapanese beetles。

鹿は可愛いけど、植物などを食べてしまうので、本格的に花などを育てる人は、家の周りに見えない電線のフェンスを張って、鹿が中に入らないようにしているようだけど、大概の人たちは、かなり苦労している。うちの近所でも夜中になると鹿が出てくるけど、運良く、私はまだ被害に遭っていない。

さて、Japanese beetlesは、日本語では、マメコガネ。要するに、コガネムシの仲間のようだ。日本でよく見る通常のコガネムシよりも小さくて、羽を広げると緑色のもの。よくこちらの友人たちとの会話の中で、Japanese beetlesについて、文句たらたらのおしゃべりを聞くと、つい、「日本の〜」という言葉に反応して、なんか落ち着かない気持ちになる。実際、マメコガネを調べてみたら、元々は、やっぱり日本の虫で、花の輸入に際し、何年も前に検閲チェックがはじまる前に、花と共にアメリカに入ってしまい、こちらにはマメコガネの天敵となるものがあまりいないので、異常に繁殖してしまったんだとか。だから、マメコガネの天敵が多い日本では、それほど問題になっていないということなんらしい。

beetlesというと、まず頭に浮かぶのは、カブトムシ類だし、単語からは、何も悪いイメージはないし、むしろ、可愛いというイメージだったけど、マメコガネは、こちらではかなり嫌われているので、なんだかかわいそうになってしまった。

でも、こういう現象を見るにつけ、大きな自然体系を垣間見た気がした。ほんの些細なことでも、自然全体に影響が出るということが重大な事と思えてくる。だから、こういうことをちゃんと見ていくことは大切で、自然や、よりよい環境を守っていく鍵になるのではないかと感じている。