歌のコンサート

は無事、終えることができ、皆さんに喜ばれ、ほっとした。歌ったのは、「平城山」、「待ちぼうけ」、「初恋」。もともと「初恋」は以前、声楽を勉強してた時に習ったことがあったし、実は以前日本でコンサートでも歌ったことがあったので、気分は楽だったが、以前ほど若くないし、緊張状態でちゃんと声がでるのか心配だった。「待ちぼうけ」はたくさん言葉があるから、声は響きにくいと思っていたから、ちゃんと声を保って歌えるかが気になっていた。また、なぜか(多分花粉のせい)今朝から喉が少しガラガラしてたから、気になってレモンのはちみつ漬けや金柑のはちみつ漬けを口に入れながら支度していた。

結果的には、結構落ち着いて楽しく歌えた。歌いながら、音楽と言葉に気持ちを入れるように心配りをしている余裕があった自分に驚いた。ただ、一つだけ失敗というか、私らしい事件があった。上半身素肌に細紐のロングドレスを着ていたので、待っている時も肩が冷え、薄いブラウスを羽織っていたのだけど、舞台のそでにいて、喉の状態に気をとられていたので、直前まで水をがぶがぶ飲んでいて、うっかり舞台にそのまま出てしまい、真ん中に立ってから、気がついて脱ぐということをしてしまったのだ。脱いだ途端、会場から、ヒューヒュー聞こえてきて、なんか恥ずかしかった。相変わらずのおっちょこちょいというわけである。

でも、会場に出た途端、学生たちが歓声をあげてくれたので、うれしかった。他の出演者が、あなたファンクラブがいるのねと冗談言ってたけど、やっぱり、友人や学生たちが来てくれるのは精神的に支えられてうれしかった。歌の詩の翻訳を詩らしくするために最後に手伝ってくれた英語のファカルティにも聴いてもらえるように誘っていたけど、彼は来れなくても電話をかけて、応援のメッセージを残してくれていた。私の伴奏者もこの翻訳はもとの詩と同じように並んでいていいわねと言ってくれた。彼が五七五七七のスタイルにこだわって英語の単語を当てはめようと苦労してくれていたのには、申し訳なかったけど、ありがたかった。翻訳は自分でできても、そこまでのスタイルを考えると、私一人ではやっぱり大変だったから。

うちに帰ったら、学生からメールが来ていた。

"Congratulations on a wonderful performance! You looked beautiful and sang flawlessly!
P.S. Hatsukoi was my favorite. "