書道クラス

は、楽しかった。13名の生徒、しかも、日本語を習ったことがない中学生と高校生、ということで、一時間でそれぞれが体験して書くまで教えるなんてどうやってやろうかと頭をひねっていたが、書道の概略のハンドアウトを作り、20分の講義と、あとの40分で、一の字と「はらう」「とめる」「はねる」の練習をしたあと、「友」と「大」の字のいずれかを選んで書いてもらって清書を書くというところまで、時間通りにピッタシ進み、満足。

授業は、どんな授業でも時間の配分がうまく行くと、とても気持ちがいい。特に今日の場合、筆が4本しかなくて、すずりが二個しかなかったし、墨汁も一本しかなくて、途中、墨がなくなったらどうしようとか、時間切れになったらどうしようとか、頭をよぎったが、5分前に全員が終わり、後のまとめのラップアップもできて、この状況下でこれ以上のことはないと思った。来月他の図書館でもう一クラスあるから、日本で、墨や用具などもっと買ってこなくちゃ。

ところで、今日はクロゼーという小さな町の図書館であったが、クラスが終わって片付けている時、突然大きな騒音と振動、一体なんだと思ったら、列車がすぐ横を通ったのだ。あまりに近いし、その大音響にびっくりしていたら、手伝ってくれていた図書館員が、実はこの図書館の建物は昔は駅だったんですよ、こんなに近くで列車が見れるので、小さい子供たちは喜んで、窓に座って眺めるんですよ、と言った。

わあ、なんて可愛いこと。それを聞いた途端、はじめの騒音が可愛い電車のテーマパークの音に一瞬で変わった気がして我ながら苦笑。ああ、そういえば、中は確かに駅の感じ。本がいっぱい並んでいるだけ違うから、まさしくテーマパークのアトラクションのようだった。外もなる程という光景。写真を撮ってみたけれど、後ろ側に線路。