週末

ピアノコンチェルトコンクールは無事終わった。
前日のリハーサルで、うちの出演の生徒は超緊張状態となり、いつも弾けるところでつまづいたりして、ああー、と頭を抱えて止まってしまう始末。
私もこれはちょっと大変だと、夜、電話して、叱咤激励。
舞台に立ったら絶対あんな止まり方をしていけない、甘えてるよ、自信もって弾き終えるのが演奏家の責任なんだから、と厳しく言いながらも、自分の音楽とテンポの中に入って気持ちよく楽しんで弾いてね、と。
その時は、かなりパニックっていたようだけど、コンクールの当日は、伴奏者など周りの人たちの、あの調子だと、当日投げ出してしまうかと思った、との心配をよそに、楽しそうで意気揚々、興奮している様子。ミスはあったけど、止まることなく自信もって頑張って弾き終えた。この曲で確かに上達したし、絶対にいい経験になったと思う。

夜は、検察官をしている日本語の生徒のうちで、学生たちとパーティーがあった。彼はとても日本びいきで、家の中は日本人の私が持っていないほどたくさんの日本の工芸品や絵画などが飾ってあり、素敵なおうちだった。彼の奥さんは弁護士で韓国系、と言っても、韓国語はしゃべれないが、韓国料理は上手で、韓国の美味しい料理を出してくれた。彼女とは、先月、クラスのパーティーでもう面識はあったのだが、彼女はバイオリンを弾くし、いろいろ話ができて楽しかった。


ところで、今日、ずっと外出していたが、帰宅したら、昨日コンクールに出た生徒から電話のメッセージが入っていた。ちゃんとしたお礼の挨拶が長々と入っていて驚いた。すごく前向きで、精神的に自立していて、14歳としてはあっぱれ。