「孫子の兵法」

一年前から軍隊に入った学生と話した。彼は学齢期、ホームスクール(自宅学習生)だったが、どちらかというと、甘えん坊のタイプだと思っていたが、この一年間で、本当に変わった。成長だと思う。彼自身、前は自分に甘えていたと思うと言った。
会話の中で、「孫子の兵法」の話題になった。軍隊では、学習の中で孫子について、真剣に学ぶのだそうだ。紀元前数百年の中国で、孫子のような現代に生きる考えが生まれていたなんて、改めて、何かすごいものを感じる。戦争もビジネスも、人間と人間との関わりで、人間だからこそ、人間を研究して、最高の戦略が生まれるというわけだけれど、アメリカの軍隊でもこれを真剣に受け止めているのは面白い。
日本人の立場からすると、日本人の考え方とは、似ていながら異なるものが見える。大陸的というか、物事をもっと広いところから見ていて、「陰」「陽」の平衡感覚を感じる。私自身はこの平衡感覚はとても自然だと思うのだが、一般の日本人はもっとスパッと竹を切ったような一途さを良しとするような気がするのだ。
日本で3月に会った以前の学生も確かこの本「The Art of War」を英語で読んでいたっけ。私も夏休み、もう一度、ゆっくり読み直してみたいと思う。