今回の帰国で感じたこと、その二

ようやく写真をパソコンに取り入れてみた。いつも、意識して撮ろうと思っていた写真を結構撮り忘れていた。
また、今回は、いつも一度は食べようと思っていた日本料理もあまり食べなかった。特に心残りは、寿司とそばとうなぎ。母がいた頃は、そんなの、絶対食べるメニューなのに。。。
でも、新盆のお墓参りには行くことができてよかった。今では、お墓と心の中にしかいない父と母の思い出をいろいろ考えたりしていた。こうやって、思い出すひとときのためにお盆があるとすれば、いかにも「宗教絡み」でなくてもいい習慣だと思う。

また、この頃、年のせいか、何かにつけて、ますます哲学的に捉えることが更に多くなってきた。ちょっとした出来事や、他の人の言葉などで、ふとメッセージとして受け取ったりする。あまり敏感になりたくないけど、すべて前向きに考えることにしている。
その中の一つの言葉、「人は始めることを忘れなければ、決して老いない」ということ。私は以前からそう信じてきたし、いつも、まだまだやりたいことが多くて気持ちだけは何十年も前と全然変わらないと思っている私にとって、自分以外の社会からも支えてくれて励ましてくれる言葉。この言葉は、以前、あるアメリカの哲学者が言ったとのことを最近になって知って、嬉しくなった。
そして、更に、何十年ぶりに会った友人が、植物を大事に育てていて、将来いつかこの植物をアメリカに紹介したいと写真で見せてくれた時、わあ、定年年齢になっても、将来にやりたい大きな夢を持って着々と進めている同種の人間がここにもいるんだわと、本当に嬉しかった。
また、何十年も前に亡くなった父の思い出を話してくれるのも、本当に嬉しい。人間の記憶は、話し、話されている限り、それは反復練習となって、忘れないと思うので、そんなひとときを有難く感じることが出来た。