元旦

一年の計は元旦にあり、といわれているけれど、特に計画を立てるということはしなかった。今日1日だけは外出せず、ゆっくりしようと心に決めて実行した。仕事もせず、と言いたいところだが、やっぱり少しやってしまった。でも、音楽聴きながらたらたらとやってたから、のんびりしようとする、今日の目標を達せられたかな。
なんでもはじめが肝心という考えもあるけれど、あまり頑張らないでゆったり自然体でいたい、が、毎年の私の信条。と言っていても、やるからには頑張ってしまうから、結局日々のスケジュールに追いまくられることになる。忙しいのは好きだけど、ゆっくりとした時間を意図的に取るのも絶対に必要だと思う。

最近出会った作曲家の人から、あるドキュメンタリーを紹介された。これは、日本庭園を題材にしたアメリカ視点のドキュメンタリーで、本当に興味深く見ることができて、学ぶものも多かった。庭を見つめることで、自分を見つめる。そんなテーマなんだけど、音楽も素晴らしかった。
その感覚を私も実感したことがある。この街の近くにあるモーヴェン日本庭園を訪ねる度に信じられないパワーとエネルギーを感じたものである。だから、毎回行く時には、学生たちを連れて行くので忙しいけれど、少しの時間でも自分だけの時間に入って庭と一体になるように心がけている。庭の持つ力は大きくて、学生達も意外と神妙に行動したりするから面白い。自然の水の音、滝や流れる音、水滴が落ちる音、鳥の鳴き声や蛙の声、風で葉っぱが揺さぶられる音、などなどが、すべて聴こえる中の空間に聴こえる静けさの音楽。それが、とても優しく包んでくれる感じなのだ。心が静かになると、なんか知らないけど、心の底から幸せな気分が出てくる。私はこういう感じが好きなのだ。
このドキュメンタリーは私の実際感じた感覚を表現してくれていたので、共感を覚えて、嬉しかった。