もう一息

今週あと残すところ、一クラスでセメスター終了。
ここまでくれば、もう一息。
一人の学生が、今年卒業だから、もうここの学生でなくなるけれど、今度は友人として付き合っていけますか、って聞いてきたり、また他の学生は、仕事が忙しくて授業についていけなくなって、もうほとんどこのクラスが落ちることわかっていても、このクラスが一番良かったし、今までで一番の先生だと言ってくれて、大学を一旦離れるけど、ずっと連絡してもいいですか、と聞いてきたりした。
人生の内で、どんな関わりであるにせよ、このひととき関わった学生たちがどのように成長して、どのような人生をこれから送っていくのだろうと、よく考える。少しでも、彼らの中で、私との出会いで、役に立つ何かを得てくれたなら、私にとって、最高だと思う。
本当に、私は教育の分野が好きだとつくづく思う。自分というよりも、生徒たちが成長していく姿を見るのが何よりも嬉しいと感じるから、結局のところ、人間は、人の役に立てることで、一番の幸せを得るのだと断定してきたのだけれど、この間、たまたま知った自分の性格判断がぴったしで驚いたけど、いろいろ読んだら、どうやら、皆がそういう人ばかりではないらしいということが分かった。

ところで、最後の発表会では、今回はちょっと新しい試みをやってみようと、二年生の演劇の発表の練習の手伝いをした。昔、演劇部に入っていたこともあるから、私自身もともと好きなんだけど、これを、日本語の演劇発表で、直接やってみたかった。今までは、学生たちだけに任せていたから、あとで、私がコメントを言うだけだったけど、模範演劇を出すことによって、一年生に刺激を与えようと思ったのだ。また、これが楽しくて、すごく面白いものになった。
また、今年のうちのスタジオのピアノのリサイタルも今までとはちょっと違うものをしてみたいと思い、この機会にTと一緒にコンサートをすることになった。
この間、一緒にランチしたときに、彼が、いつか一緒に演奏会しようね、と言ったので、じゃ、まずは、私の生徒のリサイタルで、少しやってみようかということになり、彼は早速楽譜を注文したようなのだ。すごく楽しみ。
また、生徒たちにも、今年は、気楽に楽しんで弾いて欲しいということを主にしたいので、弾きたいだけ弾いていいよ、なんて言ったら、結構、皆んな積極的で、嬉しかった。生徒たちにいっぱい演奏の場を持って欲しいし、普段演奏したくても、なかなか人に聴いてもらうのは大変なんだから、聴いてもらえる場で、いっぱい弾いたら、いい勉強になると思うのだ。ある生徒は、じゃあ、二十曲弾いてもいいのって言うから、それは、ソロのリサイタルやるときにしようねって言ったら、笑ってたが、いつかソロの演奏会をしたいそうだ。