今週模様

この数日間の出来事を考えると、まだ信じられないことの数々で、結局のところ、きっと守られているのかなと信じるしかなく、感謝の気持ちは尽きないけれど、不思議な気持ちが残り、そのちょっとしたショック状態をどう解釈したらいいのかなと、まだ、ふと呆然とするときがある。
結果よければ、何も心配ないはずなのだけれど、そんなに簡単に片付けてよいのやら。
久々の旅行は夢のように楽しかった。
それはよかったのだけれど、その後、ハンドバッグを外で落としてしまったのだ。今でも信じられないような状況で、突然バッグが消えて、まるで、悪夢を見ているかのようだった。カギ類、お金、カード、ID、などなど、すべてを失って、家に入ることすらできなくて、とりあえず、友人にお金を借りて、ホテルに泊まる始末。
それだけのものをなくしたのだから、もうバッグが戻ってくる期待は薄くて、ホテルでは、いろいろ頭で、どうしようかと段取りなど考えて途方にくれていた。
次の日、ホテルのシャトルで、何とか家に戻り、鍵開け業者にカギを開けてもらって中に入ったら、大学警察からメッセージが残っていた。なんと、この世には、素晴らしい人がいると改めて実感した瞬間。拾った人が大学の警察に知らせてくれていたのだ。私は、一銭も盗まれることなく、すべて無事に戻ってきたのだった。拾った人は、これは大変、もし、自分だったら本当に困るからと骨をおってくれたのだけれど、本当にうれしかった。この国にも、正直で善良な青年がいるのだ。
感動と安堵感で、ぐったりしてたけれど、その夜には、大学全体に向けての、仕事のミーテイングをコンダクトせねばならなかったので、私は、すっかりくたびれた身体に鞭打ってがんばって、このミーテイングも大成功におさめることができた。
このもろもろの出来事を一つ一つ思い起こすと、私は、瞬間は一面だけしか見てなくても、後で考えると、どの出来事も、悪いことは決してなくて、すべて守られ、すべてがうまく行くように計画されているような何かを感じた。その大きな世界の中で、私だけが、くよくよしたりして、それも当然仕方ないのだけれど、つまり、試練が与えられているような感じで、この事件で、本当にいろいろ学ぶことができたと思うのだ。この出来事で得た教訓は、しっかり覚えておこうと思う。