オファー

数日前から、ある教会の牧師さんから電話をもらっていて、忙しくて、全然話す機会がなかったが、今日は、ようやく電話を受けることができた。正式なオファーだった。嬉しかった。私のように忙しくて、連絡すらこのようになかなか繋がらないのに、根気よく待ってくれて、私が望むように色々考慮してくれるようなので、ありがたいと思った。今の教会の仕事を辞めるので、その準備も考えて、12月から新しい教会に行くことにしてもらった。もちろん嬉しいけど、今行ってる教会の人たちの優しさのことを思うと、ちょっと複雑な気持ちがある。その教会が嫌なわけではないのだし。。。本当に純粋に、距離と報酬の理由だけなのだから。
さて、クラスを教えていて、苦学生や様々な問題を抱えた学生たちと接するとき、私のクラスが、なんとか彼らの役に立てればなとよく思う。今日もそういうことを感じた。
ある学生が、先回のクラスを欠席しなくちゃいけなかったのは、両親の離婚の裁判の証人として、裁判所に行かなくちゃいけなかったからで、結局、両親の離婚が承認されたので、家を出なければならなくて、引越しせざるを得なくなったのだ。そんな中、本当に大変であろう状況なのに、一生懸命私のクラスに来て、頑張っている。その健気な姿勢に今日は心の中で感動したし、私も心の中で、一生懸命応援してた。私が引っ越ししてしまうのは本当に残念だって言ったら、自分もそう思うけど、仕方ないんだ、この方がいいと思う、両親は離婚してよかったのだからって言った。
また、ある学生は、小さな子供がいるお父さん、彼の場合は、奥さんが鬱病で、子供の世話もしないし、時々発作的になるようで、彼は一人で仕事して子供と奥さんの世話をしながら、それでも私のクラスに通っている。最近奥さんの世話で、クラスに来られなかったりして、今日も、自分はこのクラスを落ちるかもしれないけど、諦めないで頑張って、落ちても来年また取るから、今は基礎固めだと思っていると言った。
この二人の学生が、たまたまクラスで友達になったようで、そういう様子を見るのは、いつも嬉しいと思う。人生で、ほんのちょっとしたことで、気持ちが助けられることって多いから、このクラスで得るものは、日本語だけではない、人生で大切なものとの出会いが少しでもあれば、宝物だと思う。