バイオリンリサイタル

この間、大雪のために延期になっていたコンサートがあった。伴奏者としては、全曲弾けるようになってたから、楽しんで弾けて、大成功。
このバイオリンの先生とは、いい仕事仲間だし、いろいろプライベートでも彼女の人生相談にのっているので、友人でもあるのだが、また今日は面白い会話になった。とはいっても、私は、誰とも、けんかするタイプではないし、話が面白ければ、どんな話でも、なるほどといって聞くので、そういう意味では、彼女も話しやすいとは思うけど、いろいろ面白いなって思ったことがあった。
彼女は本当に敬虔なクリスチャンで、今日使用した会場は立派な教会でグランドピアノもあるのだけれど、彼女ははじめから皮肉ぶっていた。彼女のお弟子さんの演奏会なので、何も言えないが、本当はここに来るのですら嫌なのだと言ったのだ。だから、そのお弟子さんのためにいつも祈っているんだと。彼女によると、ここは表面はきれいな立派なキリスト教の教会であっても、ただ表面だけで、本物のキリスト教じゃないのよ、オカルトまがいの異端の宗教で悪魔の手先だとまで言った。会衆は騙されているんだという。本物のキリスト教は、神は唯一で、神との関係があるのに、この教会では神を人間の心の中に作ろうとしているから、非常に悪いものなんだと。たまたま、終わったとき、牧師が挨拶に来て、素晴らしかったと賞賛と労いの言葉をかけてくれたのだけど、彼女の受け答えも、素晴らしいコンサートになった理由はただ1つ、神がそうさせているからなのだと答えてた。