新レストランのオープンハウスにて

この間、新しいレストランのオープンハウスがあった。この店のオープンにあたって、私の友人が関わっているので、招待を受けた。基本的に地中海料理で、カリフォルニアではファイブスター(五つ星)のフランス料理店を持っていたオウナー。確かにどれも美味しかった。何種類かのオードヴルに、ワイン飲み放題。

知っている人たちも何人か来ていた。母が亡くなってから、会っていなかった知り合いたちに声かけられて、私の調子をうかがってくれた。母の急病や亡くなった経緯なども、いろいろ聞いてくれた。

私が話すと、皆それぞれが、異口同音に、うちの母のことを、ずっと健康で80歳になって急に病気になってわずか2週間で亡くなるなんて、なんと羨ましいことだというのだ。自分もそうやって亡くなりたい、うらやましいって。

私は、母が何歳であっても、嫌だと思うし、とにかくもう亡くなってしまって、なんと言ったって、最悪な気持ちなんだけどな。。。でも、そう言ってくる人たちは皆、私よりもずっと年上で、日頃から、どう人生を終えたら、ベストかと考えているらしい。

確かに、誰にも迷惑をかけず、最後まで、普段の感じで、頭もぼけることなく、しっかりしていて、普通に笑っておしゃべりしていたのだから、確かに、これ以上の人生の終え方はそうないのかもしれない。だから、こんな風に答えてた。

「そうねえ、人間が、200歳まで生きられるというのでなければ、いつか、終えなければならない人生ならば、そう、それがベストだったのかも。私もそう考えようとしているんだけど。」と。

彼らは、「そうよ、お母さんは最高の人生を終えられたのよ、元気出して。」とハグしてくれる。頭ではそう思っても、時々、ハードな気持ちになってしまうのを誤魔化せない自分に気づく。

今日は七夕さま。夕方雨が降ったので、星は見えなかった。七夕様の逸話話をふと思い出しながら、ああ、また、子供の頃の母とのおしゃべりを思い出してしまった。。。