デイワン

今日は、クラスのデイワン。

実は、昨日から少し緊張していた。楽しみだったけれど、一年生が30人も登録していたし。。。今日はクラスの15分前に、他の英語のファカルティが、クラスに座りたいけどいいかと聞いてきた。彼は日本語に興味を持っていて、私のクラスが自分の教える授業の合間で、時間的にちょうどいいと言う。聴講生はあまり好ましくないので、ちゃんとすべてみんなと同じようにやれるかを確認して、とりあえず、はじめの二回は座ってもいいという事にした。

というわけで、合計31名。こんなに多いのははじめてだった。クラスはすべてうまく行ったものの、くたびれてしまった。

このクラスに一人、車椅子の若い学生がいた。彼は手も足も不自由で、うまく書けないけど、頭は良さそうで、はっきりと話して、日本語の発音もいいし、理解力もいいし、とにかく明るいいい学生だという印象だった。が、もちろん、特別な取り計らいが必要な事は言うまでもない。当の学生は明るくて前向きだけれど、ついてきたお母さんは、とても心配している様子で、授業後、いろいろ相談を受けた。

そりゃ、私のシラバスを読めば不安になるのも仕方ない。他のクラスでは、論文などを彼が喋るがままに誰かが書くという手段をとって、テストなどやっていたようだが、日本語のクラスではそういうわけには行かない。お母さんは、自分が代わりに書くわけにも行かないし云々。。

私のシラバスには、そこまでの取り計らいは書いてないのだけど、その学生の非常に前向きな態度に、私はなんとしてでも頑張って欲しいと感じ、手足が不自由でも、勉強できる環境を作りたいと心に強く感じた。文化のプレゼンテーションのサインアップも積極的で、自分の名前をサインするのに、5分もかかって一生懸命サインしてくれた。実際、大変だと思うけど、この学生の知性と話し方を聞くにつけ、なんとか彼がうまく学べるように、いろいろ考えたいと思った。

このように、あれこれ、いろいろあったので、一年生のクラスの途中からストレスで胃がきりきり痛くなってしまったけれど、次の二年生のクラスに入った途端、ストレスがサーっとひいたかのように、胃痛もなくなった。新しいクラスでは、やっぱり余程緊張してたのだろう。二年生の学生たちは、先学期からの学生たちだし、気分的にずい分楽で、こんなにも緊張の度合いが違うのかと苦笑した。