The Music Center at Strathmoreにて

久しぶりに、五嶋みどりのコンサートに行ってきた。

ずい分前に名古屋で子供と聴きに行って以来。名古屋ではブラームスソナタなどを聴いたが、今日は、シューマンベートーヴェンソナタ、そして、ジョン・ケージの作品とエネスクのソナタだった。ジョン・ケージとエネスクの作品は、特に聴き応えあって、大満足。いつも思うけど、彼女は、実によくピアノの伴奏を聴いて演奏しているので、バイオリンとピアノの一体感がすばらしいと思う。

アンコール曲は、グラズノフメディテーションだったが、実はこの曲、リックと共演の12月のコンサートで我々も弾くプログラムの一曲で、リックもこの曲は結構いい線いってると思っていたのだけど、彼女の演奏は、すべての音が澄んでいるし、音色も素晴らしいし、何よりも、曲の表情で「純粋な心」を表現している感じがして、リックの演奏とは、まったく違うものになっていた。実はリックの演奏の方が色気はあるのだけど、この曲の場合、「色気」よりも「純粋な心」というような表現の方がもっと合っているように感じた。少なくとも、私はそう思ったんだけど。。。でもまあ、ピアニストとしては、バイオリンが「色気」でも、純粋の澄んだ心で取り組んで、それはそれでも良し、かな。