今年のConference

金曜日から、今年もVMTA(Virginia Music Teachers Association)のConferenceでウィンチェスターにあるシェナンドー大学に行ってきた。

たまたまインディアンサマーでとても暖かかったし、運良く雨も降らず、本当に快適だった。行きの道中も、秋の深まった山の景色がとても美しく息を呑むほどだった。

去年は、プレジデントという大役で、いろいろ会議で発表などもしなければならなかったので、忙しくて十分に自分が勉強できるところまで入りきれなかった気がしていたが、今年は、少しも時間を無駄にせず、参加したいところをすべて参加でき、有意義だった。

特によかったのは、ジョン・オコナーのマスタークラス(公開レッスン)。彼の素晴らしい音楽性と指導法。とにかく、感心するばかりだったので、彼のマスタークラスは時間が許す限り参観した。彼は、音楽を教える上でどうしても生徒に教えなくちゃいけないのは、正解の答えではなく、可能性(possibility)であると言っていた。一つの音をどんな音にするのか、それは、大きくとか小さくではない、どんな色彩で、また、どんな形容詞の表現を持ってして作り出すのか、一つ一つの音をそんな風にして取り組んでいく姿勢をどうやって生徒に教えるのか。ただ単に音楽の世界だけではない、人間の広い教養、情操的な支えが必要となってくると思う。