ピアノの生徒

の6歳の男の子が、今日はお母さんが忙しいので、一人でレッスンに入って来た。入ってきた途端、なんだか今日はぺらぺらとよくしゃべる。そして、私がニコニコして聞いていたら、Am I talking too much? (自分は喋りすぎてる?)って聞くので、そうね、いいですよ、じゃあ始めましょう、と言いながら、内心、いつもはほとんど何も言わないような、おとなしい子が、お母さんがいないと、こんなにいつもと違うんだなと思っていたら、彼自身、お母さんがいないと、本当に気楽だよ、と言ったものだから、まあ、そうなの、と笑ってしまった。お母さんは、余分なことをしゃべるなといつも言うらしい。でも、この親子は決して関係が悪いわけではない。子供は、親を意識するかしないかで、こんなに違うし、小さくても、一人だとしゃんと自立した言動がとれるのは、本当に面白い。そして多分、親子の関係が安定しているからこそ、それができるのだと思う。