母親とは。。。

先日、ひょっとしてとんぼ返りでも東京まで飛ばなくちゃいけないかと真剣に思ったのは、月曜の東京での、息子のコンサートのため。伴奏者が直前に交通事故で、手を怪我をして弾けなくなってしまい、直前ということもあって、伴奏者がなかなか見つからず、私も以前弾いたことのある曲だったので、息子が私に来るしかないよと、連絡があったからなのだった。

そんなの〜無理よ〜、と言いながらも、時刻を調べたり、練習してみたりして、もし、見つからなきゃ、本気で行こうと思っていた矢先、運良く、他の用事をキャンセルしてまでも引き受けてくれた有難い伴奏者が見つかり、結果、三日で仕上げてくれた。本当に危機一髪だった。

せっかく、オーディションで、受かったのだから、ここで伴奏者がいないからと棄権したら、せっかくのチャンスを棒に振ることになってしまうところだった。実際、私も前にこの曲を弾いたとは言え、全くつけ刃で、しかも緊張の中、ちゃんと弾けるかどうか分からず、本当に、胸をなでおろすとは正にこのことだと思った。

それなのに、演奏会後、今日まで全然連絡がなかったんだから、子供なんて、まったく現金なものだ。でも、子供が現金なことができるのは、ここに母親あり、という所以なのかも。無償の愛というか。。。

私自身、自分の母のことを思い出しても、つくづく思う。母は、正にそんな感じだったなと。私はまったく気まぐれだったけど、どんな気まぐれでも、いつでも、両手を広げて受け入れてくれたっけ。私もそんな風な母親でいられるのが理想かもしれないと、母がいなくなって一層感じるようになった。