今朝の雨は、

まさに土砂降りの雨。雷も鳴ったので、びっくりして起きた。寝ぼけていたから、春か夏かと思い違いしそうだった。大学に行く頃には、雨はほとんどやんでいたが、この季節に、ここまで降るとは。

今週末の大学のクラブのパレードにと、クラブの旗を作った。
現在、日本クラブと囲碁クラブのアドバイザーをやっているのだが、学生たちに任せておくと、ちっとも仕事がはかどらず、こういう案内のメール自体も大学から私のところに来るものだから、無視するわけにもいかず、初め、学生たちに、必要な写真などを撮ってあげて、これをこうやってああやって、11’x17’のポスター作って旗にしていついつまでに提出してね、と口で言ってあったのだが、

今日になって、あの〜、旗を作るサイズの基準は何でしたっけ、とか、この写真の後に何を付け加えたらいいのですか、とか、聞いて来るので、

何今頃言ってるの、今日の5時までに提出なのよ、と、結局、カラーコピーして、文字を入れて、ラミネートして、と結局私がやることになってしまった。作ったものを、さあ、見て頂戴、と学生たちに、見せたら、ワー、スゴーイ、きれい、って拍手。

なんか、私がまるで、クラブの部長さんじゃないの。
学生たちはいい子達ばかりなんだけど、なんかのんびりして、期限とか、この日までに、とかに、いい加減なんだから。

と、こんな作業に、時間とられてしまって、授業までに採点が間に合わず、私も実際は、他人の事、言ってる場合じゃなかったのだが、旗作りは、大学の中の他の人たちを巻き込んでいるので、ほっておくわけにもいかなかったから。


ところで、そんなわけで、廊下を行ったり来たり、歩き回っていたのだが、大学の他のファカルティに呼び止められて、あのね、と真剣に話し始められたので、まさか、何か苦情かと一瞬、身体が固まったのだが、逆に、ああ、あなたは余程、素晴らしい教授をしているようですね、日本語を取っている学生たちは皆本当に素晴らしいし、皆本当にあなたのクラスが大好きだと言っていますよ、クラスは余程素晴らしいんでしょうね、と言われて、びっくりしたが、うれしかった。この人は、私の教え方を見ているわけではないのに、学生たちの反応に感動していたわけだから。

そんな折、学生センターでは、うちの一年生の学生たちが集って、皆で、単語カードを持ちながら一緒に単語クイズの勉強をしていたし、そういう様子を見ると、私も本当にうれしく思う。このクラスのお陰で、皆仲良くなって、一緒に勉強しようという雰囲気ができることこそ、何よりのこと。

また、二年生では、今、最後のプレゼンの準備をしているのだが、一人の理系の学生のスピーチの中で、自分は日本語を取る前は、誰も友だちがいなかったし、それでも構わなかったし、また、数学や化学は、それほど勉強しなくてもできたけど、日本語のクラスではそういうわけには行かなくて、クラスのグループで、いつも一緒に勉強していくうちに、初めていい友だちがたくさんできてうれしかったという内容のことが書かれていて、私は昨晩、そのプレゼンの日本語を直しながら、わあ、こういうのって、一番うれしいなと思っていたところだった。

勉強というのは、それ自体も大切だけど、一緒に勉強し合って話し合える勉強仲間との関係は、本当に大切だといつも思っている。そんな輪が知らぬ間にできているのを見るのは何よりもうれしいと思った。