前向きに考える

先日、ある友人は、自分の仕事の部下とどうしてもうまく行かなくてできれば避けたいと思っていたが、彼女の武術の師匠に、その人を嫌って避けるのではなく、その人の良い面を積極的に見つけて、そういう面で関わってもらって手伝ってもらうよう考えよ、と言われて、はっとしたと言っていた。私も、出来れば、嫌なことは避けたいし、嫌な人とは関わりたくないと日頃感じているので、そんな私にとっても、はっとした一言だった。彼女は一生懸命、その部下の良い面、つまり才能がある面を考えて、その点を強調してその人に仕事を任せることにしようと考えたそうだ。

負を正に変換する知恵という事なのだと思う。私にとっても、人との関係が時にストレスになったりするので、ただ避けるのではなく、絶えず、前向きにその人の良い面を見るようにしようと努力している。でも、それでも辛くなることも時にはある。
実は、最近そんなことを少し感じる折、他の友人が興味深い記事を見つけたよと送ってきた。女性が他の女性を憎むと乳がんになるということを誰かが証明したとかいう極端な記事。彼女は熱心なクリスチャンなので、その記事の中にも聖書からの引用文が入っていたりしていた。それを信じるか否かではなく、私にとって、まさにストレスを感じていたこのタイミングに送られてきたことにちょっとびっくり。

東洋的武術の師匠と西洋的宗教の牧師の言葉が、偶々このタイミングで、同じような前向き思考のメッセージを聞かせてくれたので、これを決して無視するべきではないと思うことができた。

人生における「正と負の法則」は、いい時もあれば、悪い時もあるという意味だが、「負」を「正」にするということ、悪い時も前向きに「正」に変えていくことができたなら、「負」は「正」と同じだけ必要事項なんだといつも理解できるようになると思う。