まさに、「天国と地獄」

という一日だった。
まずは「地獄」...今朝はとんだ勘違いをして道に迷ってしまい、コンクールに遅れてしまったのだ。こんなこと有り得ないことだけど、私の場合、こういう有り得ない事件が時折起こるので、だから何かのイベントの前には、異常に緊張してしまう。今朝は十分緊張していたのに。調べた道順が山道で、とんでもないことになり、電話をかけても誰も出ないし、本当に意気消沈した。

気持ちを取り直して、コーラスの練習。これはとてもプロダクティブで、楽しかった。みんなも楽しそうに歌ってくれて嬉しかった。
その後、今度は私のピアノの二人の生徒の出番。そのお母さんは子供が弾く前から、必死の気持ちのために泣いているし、私ももう本当に自分のことのように緊張した。二人とも、プレッシャーに負けず、しっかり弾いてくれた。
一人はラフマニノフを本当にうまく弾いてくれて、私も感動した。会場で聴いていたロシア人のピアニストの友人が演奏の後で、私に彼女(私の生徒)は素晴らしかった、ラフマニノフをあんなに上手に弾いてくれて本当にありがとう、と言ってハグしてくれた。ロシア人にとってラフマニノフは特別な作曲家であり、ロシア人の、愛国心と自国の芸術への誇りにはいつも感銘を受ける。

さて、「天国」の部分、このバイオリンの子も弦楽器部門で一位を勝ち取り、このラフマニノフを弾いた私の高校生の生徒も11年生の部で一位を勝ち取ったのだ。来月優勝者のコンサートで、二人とも弾くことになり、私はまた伴奏をすることになる。今度こそ、なにも過ちのないように、ちゃんとやらなくちゃと心に誓う。