息子のコンサート

は無事終わった。今日は朝から二時間の最後のリハーサルにも付き合ったので、精神的な緊張とともに、くたくたになってしまった。

結果、初めてのソロコンサートとして、一応成功だったと思う。特にはじめの4曲は音もよく出ていたし、音楽性がよく表現されていたと思うし、こちらの心に訴えてくるものがあった。
後半のソナタは、まだ二人で楽しんで弾いているという感じでこちらに響くものが今一かなと思った。ソナタはそういう意味で難しいと思う。三楽章全体で、何を表現したいのか、何を言いたいのかが、よく見えなくちゃいけない。曲全体を理解するのが難しい上に、表面的には地味な面があるから、余程分かってないといけないのではないかな。特にメンデルスゾーンの曲はピアノの音が多すぎるから、技術的にも難しい上に、ここぞという山場が分かりにくいので、ただ二人できれいに弾いたになりやすい曲だと思う。そういう意味で、次にはこの曲のもっと深いものを期待したいと思う。

とにかく、まずは一歩一歩、積み上げていく時期だと思う。昨年にもリヒァルト・シュトラウスのロマンスの演奏を東京で聴いたけど、そのときも弾けてはいたけど、今日はその時よりもっとよく弾けていたし、その成長を見ることができた。この曲も本当に難しく、ピアノとほとんどリズムが合っていないような曲なのだけど、よくまとめながらも、いい表現力が出ていた。

さあ、これで、明後日にはアメリカに戻る。仕事関係のメールがもういくつか入っていて、帰ったらさっそく仕事になる。私も頑張らなくちゃ。