日本庭園訪問と窯開き(窯だし)

昨日は、今年度のうちの大学の日本クラブのイベントの日本庭園訪問を無事終えることができた。本当にいい天気の上に、まだ紅葉がきれいで、日本のもみじの素晴らしい風景を見ながら、日本が急に懐かしく感じた。

ところで、この訪問では、NYに住んでいるお茶の専門家になった教え子が急に来られなくなってしまい、ガッカリしたのだが、「倒れてもただでは起き上がらない精神」を奮い立たせて、まずは、自分の一番得意で関心のあるところの講義の部分で背景や哲学を話し、ちょっとだけ茶道のデモ(これはあまり得意ではない)を簡単に行ったあと、その後、形式的な茶道は日常にいつもすることではなく、日常は、家庭で自分でお茶をたてて、コーヒーのように楽しむものだから、皆さん、体験しましょう、っという乗りでハンズ・オン、皆それぞれ、お茶のたて方を体験して自分でやってもらった。
とても好評でよかった。ネガティブコメントは一つだけ。アメリカで抹茶は高いよ。。ということだったけど、それもたまにはいいじゃないって言っておいた。
一緒に行った他の友人ファカルティは、あとで、学生たちは本当に素直でいい学生たちばかりですね、と言われた。本当にそう思う。性格の素直な子達ばかりで、そういう若い人たちと過ごせて、これも一期一会。素晴らしいひと時だった。



さて、今日は、私が習っている陶芸家の先生の師匠の窯開きの日で、ここから一時間半ぐらいかけて、見に行った。私はまだそのレベルではないので、まだ見せてもらっただけだけど、本当に感動的で、そこにいる陶芸家の人たちの興奮と熱い思いが伝わって素晴らしい体験だった。陶芸家たちにとってこの日は一年に一回のクリスマスの興奮に近いものだと表現した。4日間焼いて、4日間冷まして、半年間作ってきたものの結果がこの窯開きで見えるのである。皆の様子を見るに、陶芸家にとっては、おそらくクリスマス以上なんだということは容易に分かった。

私もそれぞれの作品を見るうちに、その芸術に感動した。灰が温度でこれほどまでに変化してきれいで、素晴らしい色と味わいを出すということを目の当たりにして、これは自然がする魔法のような世界だと思った。この世界に一度踏み入れたらやめられない魅力が確かにあった。私も次回の窯開きに自分のものを興奮して待てるように頑張りたいなと思う。