先日、

ショックなニュースを聞いた。昨年末、有名な歌舞伎役者が亡くなった。この役者を子役から見ていて、大学時代に御園座に見に行った、父子で舞った連獅子が忘れられない。昨年末、術後の肺炎であっけなく亡くなったと知って本当にショックで、ほとんど誰にも夢中になる性格でもないのに、柄にもなく胸がジーンとなって涙が出てきた。そんなことを感じてしまう年齢になってきたんだと思った。これからをどう生きていくか。まだ自分自身の気分とのギャップがあるが、徐々にもう少し現実を見るのも必要なのかもと少しずつ感じ始めたのだが。
父は私の年齢よりも早く逝ってしまったのに、いつも学生たちと関わっていた父は最期まで精神的に若かった。私もいつも学生たちと関わっていると普段はまったく年齢を感じることなく生活しているけれど、こういう同じ年代のあっけのない人生を耳にすると、気分がちょっと落ちる気がした。