コンクール、リサイタル続き

このところ、リサイタルやコンクールが立て続け。今日は、音楽のフェステイバル、明日は、大人生徒のリサイタル、来週末は、音楽コンクール。他にもコーラスの練習だの、教会での演奏だの、高校のコーラスの伴奏だのやっているので、本当に身体一つではやってられない気分。(我ながら、ちょっと弱音を吐いているなあ。)でも、今日のレッスンで、生徒からガッツをもらった。
この生徒は、来週末、コンクールに出るのだけれど、何としてでも勝ちたいと、親子で言っていて、そんなことは保証できないから、引き受けたくなかったのだけれど、そのお姉さんが二年前に私の生徒として出て優勝したので、弟も何とか、というわけである。その時から、お姉さんに比べるとちょっとなあと思っていたのだけど、ショパンエチュードを弾きたいと言うし、頑張ればできそうだったので、引き受けたのだ。先週、コンクールのプログラムが発表され、今年は出場者が多いし、かなりレベル高い曲を弾く子が多いので、かなり難しそう。この生徒は、初め、そのリストを見たら、私の前でも緊張して、手が硬くて弾けなくなった。そんなことじゃ、もうダメね、初めから負けてるよ、なんて、冷たいことを言ったので、そのお母さんも半泣きになるくらい大騒ぎしていたのだけど、弾いているうちに、この生徒、ガッツがでたようで、私に、まだ勝つチャンスはあるか、と聞いたので、とにかく、止まることなく、ショパンの指示したテンポに近いテンポで弾けば、可能性はある、と言ったら、このリストを見せてくれてありがとう。頑張る。と言って三日後、なんと、全く間違いなく、いいテンポで弾いてきたのだ。どうやら、練習しすぎて、腕を痛めたらしい。そりゃあ、三日でこのテンポまで仕上げるなんて、と、本当に驚いた。すごいガッツ。
こういう姿を見るにつけ、教えているのは私だけれど、こちらが与えられるものは、計れないほど大きくて、逆に励まされることも多いとつくづく思う。もちろん、私だってこの生徒が勝ったら嬉しいけど、こればかりはその時の運。でも、精一杯尽くしたならば、絶対得るものは多いと思う。それに、こんなにガッツがあれば、なんだってできると思うし。
この頃の若者のガッツのなさを日々思っていたので、たまには、こういうのっていいなと思う。ちなみに、この生徒は、韓国人。アメリカの若者より、打たれ慣れていてガッツがあるような気がする。一方、来週ジェットプログラムのCIRの面接試験を受ける学生と面接試験の準備をしているのだが、ちゃんと準備してなかったので、ちょっと厳しいことを言ったら、かなり落ちこんでしまった。でも、それって、ぞれでできないなら、それも、それまでの力ということなのだと思うだ。これもあと一週間の勝負。