大人の生徒のリサイタル

は昨日無事終了。私の生徒も上手に、しかも楽しく弾いてくれてよかった。実は、前にも私の生徒さんに出演してもらっていたのだが、私自身がそこに行けたのは今回初めてで、本当にようやく実際に行けてよかったと思った。
以前は、私の子供の生徒さんたちのリサイタルに大人の生徒さんにも出演してもらっていたのだが、或るとき、一人の生徒さんが緊張のあまり大失敗をしてしまい、それ以来、彼女は自信をなくして、ピアノをやめてしまったことがあるので、それ以来、大人の生徒さんにはあまり押さないように気をつけていた。
大人のリサイタルでは、楽譜を見てもよし、ということで、明らかに大人は暗譜が難しくなっているということも考慮すると、大人は大人だけのリサイタルで演奏の機会があった方がいいと思っていたので、その場に行けてその様子が見れて良かったと思う。
しかしながら、今回、ピアノの演奏が少なかった。その背景には、先回、どうやら、ピアノで人前で弾くほどの完成度がない人が弾いたらしく、そのことが委員会で取り上げられていて、レベルは初心者でいいが、少なくとも、人前で弾けるように準備して欲しいというクレームがあったので、今回、敬遠した人もいたらしいのだ。その状況下で、弾こうとなると、やはり、余計に慎重になってしまうのが大人でもあるわけで、というか、先生たちが確認してから生徒を出すということになるのだが、私は当然、準備なく出てもらおうとは思わないので、うちの生徒さんは上手に弾いてくれて改めてよかったと思った。


さて、今日は、念願のワルツの音楽をTに聴いてもらった。実は、今度のショーケースでは、Viennese WaltzをAと踊ることにしているのだが、もう一曲、ワルツをTと踊りたくて、頼んであったのだが、今日は、私の選んだ曲を聴いてもらって、めでたくオーケー。この曲はテンポのとり方がちょっと難しいけど、いい曲だと思うよと。嬉しい。スローワルツの曲だから、ダンスとしては更に難しくなるのだが、だからこそ、学ぶものは多いと思うし、本当に楽しみになってきた。
ふと、昨日の大人のリサイタルのことを思い返し、私も大人として、ダンスのショーのために頑張っているけど、私が曲から、ダンスから、細かくこだわって真剣に取り組もうとする癖は、ずっと子供のときからの音楽教育での訓練で知らず知らず身につけた性質なのではないかと思っている。やりだすと、ちゃんとやらなくちゃっという気分になるし、音楽や芸術に関わることだと特に、ついこだわりが出てきたりするのだ。実は、これが時に問題となったり、大変なときもあるのだが、だからこそ、やりがいがあって、楽しくなる、まさに、それなのだと思う。