夏のダンス競技会

私のインストラクターから夏の競技会に出場するかどうか聞かれて、まだ迷っている旨伝えたが、そのとき、今絶対に出場したいといっている人が私の苦手な人で、それを聞いたから、再び、迷ってしまった。
インストラクターに、内密に意見を聞きたいと予めお願いした上で、実は、この女性に無視され続けて嫌な思いをしている、私から挨拶しても無視されて、ようやくこちらを見てくれるようになったと思ったら、単にウィンク、とても感じが悪いから、何か思い当たることはないかと聞いてみた。もし、彼女だけしか、競技会に出ないのなら、私は一緒に出場する気になれないとも話した。
彼が言うに、はっきりとは分からないが、”I think she was threatened by you.” (彼女は私が怖いんだと思う)というのだ。彼の同じ生徒なのに、私のフレームがきれいで、ステップなどワルツをきれいに踊っているので、気になる存在になっているんだと思うと言っていた。彼女には、まだだと許されなかったViennese Waltzを私はショーケースで踊ることになり、この間は、彼とワルツを踊っている私の姿をじっと変な顔で目を追って見つめていたらしい。それを彼は気づいて、彼女は私に対してねたみのようなものを感じているようだと思ったらしい。私は自分の世界で踊るのに夢中だったから、誰がどう私を見ていたかなんて全く気づかなかった。
また他の若い女性にも彼女は無視しているらしく、私一人ではないし、どうやら、きれいで気になる女性にそういう態度を取るのだよと慰めてくれたのだけど。
自分が女王様にならなくちゃいけないなんていう性格を、このような年齢になっても(彼女は私と同じくらいの年齢だと思う)持っているなんて。しかも、彼女は国家の栄誉を受けるようなレベルの業績を上げている医学博士なのだ。
彼女のことは、ほとんど誰にも話してなかったのだけど、インストラクターに話してよかった。私には、私だけにそういう態度なのかと思っていたけれど、他の人も似たように感じていることを知って少し気持ちも楽になった。よく少女マンガに出てくるちょっと意地悪で、お高くとまった女王さまになりたい女の子という性格って何歳になってもあるものなのかと、ちょっと驚いた気がしたのだけど。
きっと彼女の背景には、表面には見えないネガティブな何らかの過去があり、今意気揚々力を得てダンスも真剣に楽しく頑張っているし、女王様性格が現れているのかもしれない。