休み明け

春休み明けの授業は学生もこちらも、なんとなく、ぼっとしてしまっている。
だから、今日は、特別のプレゼンテーションを計画して、アウトリーチコーディネーターも招待して発表してもらった。題目は、Japan through Japanese Pop Culture(ポップカルチャーを通した日本)。アニメ、ファッション、V系音楽の起源からの表面的視点から始めて、そこを更に掘り下げて、日本人の空気を読む社会や曖昧さのほうにも発展してもらうようにお願いしてあった。結果、後半は特に深いものになり、学生たちとのやり取りも、中身の濃いものになった。プレゼンテーターと事前にいろいろと内容を練って議論してあったので、私も半分協力して、スキットで参加したりもした。結果は、大成功。
ただ楽しくて面白いというだけでなく、考えさせる刺激を与える内容は大事で、ある学生は、あとで私のところに来て、このプレゼンを聞いたあと、「嘘」という言葉一つを考えても、日本とアメリカで、その言葉の重さが違うというようなことを感じたと言ったので、それ、なかなかいい視点だよ、それも、「本音と建前」の日米の違いと似通っているよね、と話した。ちなみに、以前、「本音と建前」の日米の違いをこの学生と議論したことがあったのだ。
こうやって、学生たちが、プレゼンを聞いたあとで、自分なりに問題を提起して考えて消化しようとしいるのを知り、これこそ、私の目指すものという気がして嬉しかった。