昼頃、

いろいろ用事を済ませながら、ショッピングセンターを歩いていた。気に入りのモロッコ料理店のマスターに出くわした。彼は私のピアノの生徒さんでもある。毎回、その店に行くと、気をつかってくれて、デザートだのなんなのと、ごちそうしてくれるから、私の方が気をつかってしまって、返って、そう、しょっちゅうは、行けなくなってしまう。
今日は、彼がたまたま外のお客さんの相手をされていたので、歩いていた私に気づいて、しかも、私は、手にコーヒーを持って飲みながらだったのに、さあ、すわりなさい、これ、すごく美味しいワインなんだから、って、ロゼを片手に、早速グラス持ってきて、たっぷりとついでくれた。私は、まだ片手にコーヒーをもっているから、 ちょっと気恥ずかしかったけど、彼はお構いなく、食べ物も何か食べる?て聞くので、いえいえ、大丈夫って言っても、じゃあ、スープ作ってきてあげるねって、特別のガスパチョなどが出てきた。すごく美味しいし、こんなにいきなり、ご馳走してもらって、本当になんだか申し訳ないのに、私に気遣っていろいろおしゃべりしながらも、絶えず、忙しく他のお客さんの世話をしたりして、すごいなと思った。
以前はケイタリングから始めたのに、今では、店を構えてとても人気のある店に発展し、彼の家も田舎だけど、豪邸。ビジネスはすごくうまく行っているようだ。でも、その陰に、素晴らしい気配りと働き者、そのやり手ぶりに、いつもさすがだなと思う。ビジネスをやるのは、あれぐらいの頑張りが必要なんだと思う。