ダンスの醍醐味

Tの怪我から三ヶ月以上経ち、最近、個人レッスンを再開し始めたと聞き、今日は久しぶりに彼からレッスンを受けることが出来た。今では、本当に限られた生徒にしか教えてないそうなので、受け入れてもらって本当に嬉しかった。だから、一層、頑張らなくちゃと、前の復習もしながら、ちょっと緊張しながら出かけた。
レッスンは、やっぱり良かった。
最近は、Aのレッスンを受けていて、彼もいいのだけれど、Tのとは、何か違う。Aは見た目も良いし、ステップもよく知っていてたくさん教えてくれるし、そういう意味ではいいけど、私にとって、踊りで芸術をしているというよりも、ちょっぴりスポーツしているって感じがある。芸術に夢中になる自分だからかもしれないけど、確かにダンスはスポーツであるけれど、私がダンスにのめりこんでいるのはスポーツ的な面ではなく、芸術的な部分所以なんだということを、改めて思った。
Tと踊ったとき、音楽とともに、ダンスにコミュニケーションが感じられてしっとりと踊れるのだ。身体が自然にそのコミュニケーションのケミカルを受けて、自然に反応して動けるこの感覚はすごく自分が上手になったような感覚というか、音楽と動作に自然に入ることができて心から楽しいと感じることが出来た。
Aはたくさんステップを教えてくれるけど、それは、自分だけでも学べるって思ってしまう。ステップのような表面的なものではない、ダンスの醍醐味というようなもの、その芸術性を学びたいと思う。
そういう意味で、とっても手が届かないようなレベルのダンスをする人たちに憧れるし、そういうレベルの人たちから学べるものはもっともっと多いのだと思う。芸術的な習得ということでは、音楽でもダンスでも一緒だと思う。
ただし、一般の生徒さんたちは、まずステップをきれいに踊れるのを目的としている人が多いから、必ずしも私のようには思っていない。