この間、

出会った日本近代文学の研究者に招待を受け、また他のレクチャーに行ってきた。彼女はとてもユニークな研究をしていて、なかなか面白い。私のことを気に入ってくれていて、なんだか、仕事だけでなく、友人としても接してくれて、とても素敵な人なので、嬉しいなって思った。
ところで、お互い、レクチャーも英語だし、会話もメールもすべて英語だけれど、日本文学をそこまで研究しているのだから、もちろん、日本語の読み書きから話す力も当然達者に違いない、と思っていて、レクチャーの中で、時々、日本語の固有名詞が出たり、単語が出たりするのだが、今日のスピーチでは非常に面白いと思ったことがあった。
話の中で、コマモリウタという日本語を使ったので、ふと何だろうって、思い描いた瞬間、英語で、lullaby と言ったので、ああ、なんだ子守り唄かって思ったのだが、日本人は絶対間違わない言い方だと思って可笑しかった。それほど日本語に長けている人でも、日本語を漢字から勉強した人でしかそういう間違いをしないと思った。我々日本人は、小さい子供の時から、つまり、漢字を知らないときから、こもりうた、という単語を聞いているから、その後、守るという漢字を習っても、こまもり歌、とは発音しないと思うのだ。ひらがなで十分音声を聞いているからだ。
そういった間違いって、お互い様で英語でも、そんなことがありそうな気がするし、面白いトピックだと思う。