演奏会

演奏は大成功。今日は、特に集中できたし、Rとも、うまく気持ちが合って演奏できた。
この間、ある曲を一緒に練習して、お互いの感じ方が合わなくて、珍しくお互いの間にちょっと不穏な空気が流れてしまったので、ちょっとだけ気になっていたが、彼は、私の感覚に合うようによく練習してくれていた。
いや、実は、私は伴奏者なのだから、合わせなくちゃいけないのは私の方なんだけど、この曲は、特別なのだ。というのも、原曲がピアノ曲で、私は何度も弾いていて完璧に音楽が頭に入っていて、解釈も私なりのものがはっきりしているので、バイオリンとピアノ用に編曲されていてもどうしても解釈が変えられなかったから、この間のリハーサルで、私は彼の理解のためにとソロで弾いて、こう解釈しているって出してしまったのだ。印象派のドビッシーの作品だからルバートも多いので、ある程度、お互いの解釈を合わせてないと、合わなくなってしまうのだ。
私が弾いたら、彼は理解してくれて、そのように練習してくれていた。少し、危なっかしいところがあったから、彼は後で、謝ってきて、やっぱり、ルバートが多いから、この曲、次の演奏会ではやめておいたほうがいいかもって言ったけど、私はこの前の練習の時より、断然うまくいったから大丈夫、もうあと2回ぐらい合わせれば、ルバートの部分も完全になると思うと伝えた。
こんな会話をしながら、ああ、私はパートナーに恵まれているって思った。この間、ちょっとだけ心配したけれど、なんとか、うまくやって行けるし、私を完璧に信頼してくれているのがわかって嬉しかった。
演奏後、かなりたくさんの人たちが賞賛と労いとコメントに来てくれて、素晴らしいピアニストですねって言ってくれたし、彼にも、素晴らしい伴奏者を持ってますねって言ってくれて、彼もその人たちに、本当にありがたい、自分の欲しい絶妙なタイミングに反応してくれるから、完全に信頼している、自分が間違えそうになっても素早く補ってくれるしって、べた褒めしてくれた。
何をやるにも、信頼関係が一番、ありがたいと思う。