皆既日食フィーバー

今日は、次回は99年後にしかないという皆既日食で、仕事を休んでまで南の方に出かけていく人たちの中、私はできるだけ淡々とこの時間を過ごそうと思った。
ちょうど、直前にドラッグストアで、店員と話していて、今日は朝から特殊めがねの問い合わせが絶えない、本当に土壇場にみんなが走り回ってる、って、あきれ果てていた。うちの大学からもどんなに黒いサングラスでも危険、それ用の特殊めがねじゃないと、一生治らないダメージが出るから、くれぐれも気をつけてと、メッセージまで来た。
この町では90パーセント月の陰になり、暗くなった。たまたま嵐が近づいてくるような風と静けさの雰囲気で、裏にある百日紅の花の色が変わった。なんだか不思議な感じだった。これほどまでに太陽の光が影響するのだ。ただ、本当に暗くなった時間はそんなに長くなかったけれど、三時間ぐらいの出来事だった。
途中で、つい、太陽を一瞬見てしまったんだけど、確かにすごく危ないほどの明るさで、残光が結構長く続いていた。危ない危ない。もう少し南に行くと、完璧に重なり、ダイアモンドリングが見えたのだが、そこまでわざわざ出かけていくほどでないけど、十分、自分の中で不思議な時間を過ごせたと思う。どちらにせよ、満月の日には何かしら、落ち着かないことが起こったり、浮き足立ったりするから、しっかり落ち着けていないと。。